このリリース ノートでは、HP Officejet 100 (L411) モバイル プリンタ シリーズのコーポレート エディションのインストールおよび使用方法について説明します。
1.概要
2.インストールの準備
3.コーポレート エディションのインストール
4.コーポレート エディションのアンインストール
5.コーポレート ツールボックス エディションのインストール
6.コーポレート ツールボックス エディションのアンインストール
7.詳細情報の入手
8.法律上の特記事項
コーポレート エディションには Windows XP (32 bit)、Windows Vista (32/64 bit)、Windows 7 (32/64 bit)、Windows 2003 Server (32/64 bit) および Windows 2008 Server (32/64 bit) を実行するコンピュータ用のプリンタ ドライバが含まれます。企業ユーザーに最適なこれらのドライバは、Microsoft WHQL に準拠しており、軽量のカスタム ソフトウェア ソリューションを提供します。
このソリューションでは、管理者がインストール管理ソフトウェアを使用して、事前にシステムにドライバを読み込ませることができます。
コーポレート ツールボックス エディションには、プリンタのサポートおよび保守のためのツールが追加されています。
注意:コーポーレート ツールボックス エディションを使用するには、コーポーレート エディションがインストールされている必要があります。
ソフトウェアをインストールする前に、コンピュータが以下の要件を満たしていることを確認してください。
コーポレート エディションをインストールするユーザーには、管理者権限が必要です。または、Windows XP 以降で使用可能な “RunAs”機能で管理者の資格情報を使用して、インストールを実行します。
注意:ソフトウェアをインストールした後、USB ケーブルを使用し、プラグ アンド プレイを起動してプリンタをコンピュータに接続する場合は、管理者権限は不要です。
1.www.hp.com から Web パッケージをダウンロードします。
2.Web パッケージのダウンロードが完了したら、ダブルクリックしてファイルを抽出します。
注意:再パッケージの詳細情報については、使用しているインストール管理ソフトウェアに付属のマニュアルを参照してください。
USB 接続を使用してプリンタをコンピュータに直接接続するときは、ケーブルを接続する前にソフトウェアをインストールする (「ソフトウェア ファースト」) か、またはソフトウェアをインストールする前にケーブルを接続する (「ハードウェア ファースト」) ことができます。
「ソフトウェア ファースト」インストールでは、プリンタをコンピュータに接続する前に、ソフトウェアのインストールを完了する必要があります。Active Directory などのスクリプトによるインストール プロセスを使用する場合、通常はプリンタをコンピュータに接続する前に、ドライバをスクリプトの一部としてインストールします。
「ハードウェア ファースト」インストール手順では、ソフトウェアがインストールされる前にプラグ アンド プレイ イベントが発生します。プラグ アンド プレイ イベントの終了後に、インストーラがインストール プロセスを完了します。
ソフトウェアのインストール
次のいずれかの方法でパッケージをインストールします。
· パッケージから setup.exe を実行します。
· MSI インストーラを使用してパッケージを導入します。たとえば、Active Directory 経由で導入します。
既定のオプションでインストールする場合、コマンド ライン パラメータを指定する必要はありません。 ただし、既定の動作を変更する場合は、次のスイッチを使用してインストールの動作を変更できます。
また、autorun.inf ファイルの [Setup] パラメータを変更することもできます。
[Setup]
CommandLine=-usbsuppress
使用可能なスイッチ
次の表は、コマンド ライン パラメータに付加して使用できるスイッチの一覧です。
スイッチ |
説明 |
-usbsuppress |
同じ物理ポートにプリンタを取り付けるたびに、プラグ アンド プレイにより新しいプリンタが検出されるのを防ぎます。(一般に、このプラグ アンド プレイ イベントが開始されるのは、各プリンタに固有のシリアル番号が付けられているためです。) |
プリンタ ドライバのパッケージにプリンタ ドライバのみを含めるには、次のファイルとフォルダを削除します。
コーポレート エディションではアンインストーラは提供されません。アンインストールするには、Web で入手できるスタンドアロンの削除ユーティリティを使用します。
Scrubber ユーティリティにはユーザーインタフェースが備えられておらず、使用可能なコマンド ライン スイッチもありません。
スクラバ ユーティリティを使用するには:
お使いのプリンタのサポートや管理のために追加ツールを必要とされる場合は、コーポレート ツールボックス エディションをインストールしてください。コーポレート ツールボックス エディションを Web からダウンロードし、実行可能ファイルを起動します。
インストールの既定の動作を変更するには、次のスイッチを使用できます。
使用可能なスイッチ
次の表は、コマンド ライン パラメータに付加して使用できるスイッチの一覧です。
スイッチ |
説明 |
-s |
サイレント インストール。進行状況を示すダイアログ ボックスのみを表示してコーポレート エディションをインストールします。ユーザーの操作をまったく必要としません。(サイレント インストールは、再起動の前にサイレントな状態になっていることを意味します。) |
-l yyy |
指定した言語をインストールします。 「yyy」は、言語の略語の 3 文字です。
ARA アラビア語 CHS 簡体中国語 CHT 繁体中国語 CSY チェコ語 DAN デンマーク語 DEU ドイツ語 ELL ギリシャ語 ENU 英語 ESN スペイン語 FIN フィンランド語 FRA フランス語 HEB ヘブライ語 HUN ハンガリー語 ITA イタリア語 JPN 日本語 KOR 韓国語 NLD オランダ語 NOB ノルウェー語 (Bokmal) PLK ポーランド語 PTB ポルトガル語 (ブラジル) RUS ロシア語 SVE スウェーデン語 TRK トルコ語 |
Active Directory を使用したインストール
Active Directory を使用してコーポレート ツールボックス エディションを導入する場合は、setup.exe ではなく、抽出した Web パッケージの Ent_Toolbox.msi を有効にします。この方法では、「利用可能なスイッチ」セクションで説明したコマンド ライン スイッチと同じものを使用します。ただし、コマンド ラインからスイッチを渡すのではなく、次の手順で autorun.inf を変更する必要があります。
ステップ 1:autorun.inf ファイルの変更
autorun.inf が setup.exe と同じ場所にある場合は、autorun.inf ファイルを開きます。
autorun.inf の先頭にある [setup] セクションを見つけます。 既定値は次のとおりです。
[Setup]
CommandLine=-s
ステップ 2:Active Directory サーバーを使った抽出済み Web パッケージの導入
Active Directory サーバーを使ったソフトウェアの導入に関する詳細は、Active Directory サーバーに付属のマニュアルを参照してください。
コーポーレート ツールボックス エディションをアンインストールするには、次のいずれかの方法を実行します。
- Windows のコントロール パネルから [プログラムの追加と削除] を使用します。
- Active Directory サーバーを使ってアンインストールします。(詳細については、Active Directory サーバーに付属のマニュアルを参照してください。)
- Web で入手可能なスタンドアロンの Scrubber ユーティリティを使用します。
Scrubber ユーティリティは、次のファイル (Uninstall.bat ファイルと同じフォルダに保存されている) を使用してツールボックスを削除します。
HPZscr01.exe (32 ビットのオペレーティング システム専用)
HPZscr40.exe (64 ビットのオペレーティング システム専用)
hpeScr30.dat
Scrubber ユーティリティを使用するには、次のいずれかの方法を実行してください。
または
start hpzscrXX.exe -datfile hpeScr30.dat -unattended -nocopytotemp –noreboot
注意:32ビットのオペレーティング システムの場合、XX を 01 で置き換え、64 ビットのオペレーティング システムの場合、XX を 40 で置き換えてください。
使用可能なスイッチ
次の表は、コマンド ライン パラメータに付加して使用できるスイッチの一覧です。
スイッチ |
説明 |
<file name> のみ |
30 秒間ファイルの削除を試行するようにアンインストーラに指示します。自分自身を削除するために「スーサイド アプリケーション」で使用します。(バイナリファイルを使用しているため、これ以外の方法で自分自身を削除することは不可能です。) |
-datfile <file name> |
<file name> が、削除するファイルの代わりに使用する DAT ファイルであることを示します。このスイッチを使用することを確認してください。DAT ファイルの削除を中止することができます。 |
-unattended |
アンインストーラが自動的に起動され、ユーザーによる操作は必要ありません。(進捗状況を示す画面が表示されます。) |
-silent |
アンインストーラが自動的に起動され、ユーザーによる操作は必要ありません。(進捗状況を示す画面は表示されません。) |
-noreboot |
「再起動が必要」画面を無効にします。 |
-forcereboot |
再起動が必要ない場合も、アンインストーラが再起動が必要であるとみなすようにします。 |
-nocopytotemp |
通常、Scrubber ユーティリティは、起動された場所から自分自身のバイナリコードを削除できるように、Temp フォルダにそれ自身をコピーします。このような処理は、デバッグ時に有効です。ただし、このスイッチを使用して、Scrubber ユーティリティがこのコピーを作成しなくなるように設定できます。 |
さまざまインストール方法やアップグレード方法が考えられますが、HP では、その大部分を検証しています。ただし、HP ソフトウェアの複数のバージョンがコンピュータにあると、共存、互換性、または機能性に関する問題が発生する可能性が高くなります。
互換性のあるドライバがすでにコンピュータ上にインストールされていると、インストール中にコンピュータが自動的に再起動される場合があります。これは正常な動作であり、インストールは正しく実行されます。
コンピュータに、フル インストールまたはカスタム インストールでインストールされた標準ソフトウェア パッケージがある場合は、コーポレート エディションのインストールが阻止されます。コーポレート エディションをインストールするには、最初に標準ソフトウェア パッケージをアンインストールし、その後に コーポレート エディションをインストールしてください。
コーポレート エディションは他の HP プリンタ (HP Officejet および HP PSC プリンタなど) と共存することができます。ただし、現在のほとんどの HP 製品では、同じコンピュータに 2 つの HP Officejet プリンタ (HP Photosmart ソフトウェアを使用する 1台と、コーポレート エディションを使用する 1台) を接続することはできません。
考えられる互換性の問題を防ぐために、旧バージョンのコーポレート エディションまたはエンタープライズ ソリューション ソフトウェアは、新しいバージョンをインストールする前にアンインストールすることを強くおすすめします。旧バージョンをアンインストールした後は、コンピュータを再起動する必要があります。再起動しないと、最新バージョンはインストールされません。
旧バージョンのコーポレート エディションの中には、本バージョンがインストールされたコンピュータにインストールすべきではないものがあります。旧バージョンのコーポレート エディションをインストールする場合は、まず新しいバージョンをアンインストールしてから、旧バージョンをインストールしてください。
[印刷] ダイアログ ボックスの [プロパティ] または [基本設定] をクリックした後、HP Officejet のダイアログ ボックスが表示されるのに時間がかかる場合があります。これは正常な動作です。
OS をアップグレードする前に
プリンタに接続したコンピュータのオペレーティング システムをアップグレードする予定がある場合は、ソフトウェアをアンインストールし、プリンタとの接続を切断した後にオペレーティング システムをアップグレードしてください。
同種の製品をアンインストールした後の問題
HP デジタル イメージング製品 (HP Photosmart プリンタ、HP Scanjet スキャナなど) が設置されたコンピュータで、このプリンタのインストールまたはアンインストールを実行できます。ただし、後でこれらの製品をアンインストールすると、一部の共有ファイルが削除されることがあります。このような場合は、コーポレート エディションを再インストールする必要があります。
プリンターのセットアップ手順を示す、わかりやすい図解が表示されます。
入門ガイド:
セットアップやトラブルシューティングに関する詳細な情報だけでなく、プリンターの使用方法に関する基本的な情報も記載されています。
次のトピックで構成されています:
このガイドは、プリンタに同梱されているソフトウェア CD から標準バージョンの HP ソフトウェアをインストールした後に開くことができます。ユーザー ガイドを開くには、[スタート] をクリックし、[プログラム] または [すべてのプログラム] を選択します。[HP] を選択し、お使いの HP プリンタのフォルダを選択し、[ヘルプ] を選択します。
また、本ガイドの Adobe® Acrobat® バージョンが HP のサポート Web サイト (www.hp.com/support) から入手できます。
http://www.hp.com/support/ からアクセスできる HP サポート Web サイトでは、最新のソフトウェア、プリンタ、オペレーティング システム、サポートなどに関する情報を参照できます。
HP ソフトウェア使用許諾契約書
· 「ユーザー」とは、上記の顧客および権限を付与された譲受人をいいます。
· 「使用」とは、本ソフトウェアの保管、読み込み、搭載、実行、または表示行為をいいます。
· 「ソフトウェア」とは、HP PSC または HP Officejet と関連して HP によって (CD、ディスケット、インターネット、あるいはその他の手段で) 提供されるすべてのプログラムファイルおよび実行形式ファイルをいいます。
商標の表示
Adobe® および Acrobat® は、Adobe Systems Incorporated の商標です。
Intel、Celeron、および Pentium は Intel Corporation または、米国またはその他の国におけるその関連企業の登録商標です。
Microsoft、Windows、および Windows XP は、米国における Microsoft Corporation の登録商標です。
版権
© 2010 Copyright Hewlett-Packard Development Company, L.P.
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